2019.02.08

うさぎの学校-ママと子供の居場所をつくる主婦ボランティア(1)

子供の生きる力を育む[場]作りの達人たち

幼稚園・保育園に入る前の、子どもとママのための「居場所」づくり
「うさぎの学校」のご紹介。

 

皆様こんにちは。

 

「子どもの生きる力を育む『場』作りの達人たち」のシリーズ第1回目。岡山県瀬戸内市で、幼稚園や保育園に入る前の子どもとママのための「居場所」づくりに携わる「おはなしみっけ♪」をご紹介します。

 

「おはなしみっけ♪」とは、赤ちゃんを連れて公民館の図書室のお話会に通っていたママたちが、公民館から絵本を読むお役を依頼されたことがきっかけで発足した、ボランティアグループです。

 

発足後、少しづつメンバーも増えお話会も軌道に乗ってきたころ、幼稚園教諭や保育士資格を持っていたメンバーが「お話会もいいけど、もっと親子でいろんな遊びを楽しんだり、もっとママたちがリフレッシュしたり、少しでも社会勉強になる場があったらいいよねぇ」と、自分たちが欲しかった子育て支援環境の実現化を目指し、自分たちのスキルを活かしたらできるのではないかと行政にかけあいました。

 

そして、「未就園児親子対象公民館主催講座『うさぎの学校』」を立ち上げました。それが22年前の話です。

 

 

※うさぎの学校「お歌」の様子

 

22年前と比べて現在は、入園前の子供向けのサービスは、保育園・幼稚園その他でとても充実しています。だから、「もう、うさぎの学校は閉校してもいいのでは」という意見もありますが、それでもなお根強い人気があるのです。

 

それはおそらく、子供向けの行政サービスには無い、ママ達を支援するという趣旨が強いからでしょうね。

 

たとえ、子育て支援が充実しても、SNSで誰かと繋がっていられても、子育て中の悩みが減る訳ではありません。「ワンオペ育児*」という言葉が全てのママたちに共感されているのは、「誰かに助けて欲しい」と思っていても自分で乗り切るしかないという風潮からのプレッシャーがあるからでしょう。

 

※クリスマス会の様子

 

そのような悩みを打ち明け合って、それでも純粋に「子育てって楽しいなぁ」って幸せに思える場はやっぱり大切だと、メンバー全員がひしひしと感じているのです。だから、こんな時代だからこそ、うさぎの学校を続ける意義があるとの想いで日々奮闘されています。

 

メンバーのほとんどが市外出身者。血縁や地縁、友だちもいない場所で子育てをしてきた中で誰かしら何かしらのお世話になってきた。だからこそ今がある。恩返しはできないけど恩送りはしていきたい。そんな思いで続けていらっしゃいます。

 

※ごっこ遊びの様子

 

そして何よりも「子どもたちの笑顔」という素晴らしい見返りがあることが、持続するパワーの源とのこと。

 

次回、初期メンバーに伺った、設立した経緯や活動に対する想いなどをご紹介いたします。ご期待下さい。

 

* ワンオペ育児
飲食店などの店舗を一人で切り盛りするワンオペレーションから派生した「ワンオペ」。なんらかの事情でひとりで育児をすることを、「ワンオペ育児」とネット上で呼ぶようになり、最近ではニュースでもとりあげられるようになりました。

 

* もっと子供に頼ろう!というテーマで「うさぎの学校」に関するエッセイを、2018年1月に川島さんが書かれています(エッセイはこちら)。

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