昔に比べ最近の子供は、室内で遊ぶことが多くなり、同時に大人数で遊ぶことも減ってきた様に感じます。外遊びから受ける刺激はとても多様なのに、ちょっと残念な気がします。
移ろう季節、全身で浴びる雨風や陽射し、あふれている音や香り。動物や昆虫などの生き物や植物。自分と他者とのかかわり、距離感。街や自然から刺激を受け、子供は自分の立ち位置を理解し、感受性が育まれ、社会性を身に付けて成長していきます。
住まいにおいても、なるべく子供が外で遊べる工夫を凝らした外部空間をつくってみて下さい。そのとき、屋外に何をつくろうか?ではなくて、「何をさせたいか?」から考えると、計画しやすくなります。例えば、「陽のあたる場所でおもちゃで遊ばせたい」とか、「植物を育てさせたい」とか何でもいいのです。
モノを与えてしまうよりも、きっかけを与えることで、子供の可能性を広げてあげるような空間づくりを、強く意識したいと考えています。